老舗和菓子店の一番人気きんつば

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宮の町に本店がある御菓子所『泉寿庵』といえば老舗の和菓子屋さんで、最近では「IZUMIYA」のブランド名で洋菓子も販売している人気のお店です。その姉妹店となるのが清荒神参道にある「清荒神店」。

30年ほど前から清荒神参道にある一の鳥居のお膝元にお店を構えているので、地元の方だけでなく参拝客もお土産にと立ち寄られる姿をよくお見掛けします。

清荒神店は和菓子中心ですが、清荒神清澄寺売店でも販売している清荒神まんじゅう「荒神さん」のほか、最近はフルーツレビュー大福や焼きドーナツなどもラインナップされています。そのなかでもダントツ人気なのがこちら。

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「鐔六(つばろく)」、きんつばです。きんつばといえば、薄皮をまとった正方形のぎっしりあんこ。あんこ好きにはたまらないお菓子ですよね!

時期にもよりますが初詣の頃には行列ができ、なんと1日2000個を販売することもあるそうです。

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阪急清荒神駅のホームにも、こちらの美味しそうなきんつばの写真を使った看板があります。

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(素敵な商品写真をお借りしました。ありがとうございます!)

こちらのきんつばは、北海道産十勝で有機肥料栽培された小豆使用の甘さ控えめ粒あんを、高級小麦粉に餅粉を混ぜて発酵させた生地の薄衣で包んだ上品な味わいが特徴。

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単品150円のほかに、6個入り900円、10個入り1500円。贈答用に箱入りもあります。老若男女にファンが多く、お持たせにとたくさん買っていかれる方も少なくありません。

見るのも楽しい実演販売は清荒神店だけ

現在、きんつばの実演販売をされているのは唯一このお店だけ。そしてただでさえ美味しいこのきんつば、朝イチに食べられる焼き立てがさらに美味しい!との情報が。

美味しい情報には目がないスタッフ、それは食べてみなければ!と早起きして出かけましたよ~。

開店時間は9時ですが、きんつばを焼く鉄板を温めるのに時間がかかるため、9時半頃がおすすめだそうで、その時間にお邪魔しました。

到着するとこの日は既に鮮やかな手つきで焼き始められていました!

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四角いかたちにカットされたあんを手に持つと、ボウルの中にある生地へ一面だけさっと浸して熱々の鉄板の上へひょいひょいっと並べていきます。まるでストーンヘンジかのように角切りあんこが鉄板の上に並んでいきますよ~なんだか可愛い!

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すぐに別の面も生地に浸して、ふたたび鉄板の上へ。生地の海へドボンっと落として一気に全面へ生地をつけるのだと思っていましたが、一面浸して焼いて、また一面浸して焼いて…と丁寧に焼かれるんですね!

鉄板の温度は170~180℃の高温。こうして高温で一気に焼くことで、きれいな鹿の子模様ができあがるんだそう。

少しでも目を離すと生地が焦げてしまうので、鉄板の上にある12~15個もすべてを満遍なく注意しながら焼いていきます。

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そして少しはみ出した部分はハサミでその都度カット、

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中のあんこが生地で隠れていない部分は丁寧に指で生地をつけて修正…と、手間暇かけてようやく完成です。

“鉄板おろしたて”はひと味もふた味も違う!

“焼き立て”を目指してきたのですが、お店の方によれば「“鉄板おろしたて”が一番おいしいのよ!」と教えていただき、さっそくその“鉄板おろしたて”をいただくことに!

すぐに食べる時は、通常きんつばを包んでいるセロファンで手渡ししてくださいます。指先にも伝わる、まさに熱々っ!

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ひとまず、この見事な鹿の子模様のビジュアルを写真におさめ…待ちきれず、すぐに頬張りました。

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お、美味しい~ッ!ぎっしり詰まったあんこは、温かさもあってほろほろと崩れ、優しい甘さが口いっぱいに広がります。そして薄くとも焼き立ての香ばしい風味が味わえる、もちっと感がある生地。これが、“鉄板おろしたて”本領発揮の美味しさなんですね!

そういえば、以前にコミパ通信でも情報をお届けしたテレビでも紹介され、TOKIOの城島茂さんが“鉄板おろしたて”を食べておられました。美味しい美味しいとパクパク食べられていましたよね~。

その日の販売数によっては午後に焼かれることもあるそうですが、確実なのは朝。開店30分前後から焼き始められますので、この絶品きんつばを味わいたい方はこの時間が狙い目です!

以上、宝塚の情報を発信する宝塚コミパ通信KAでした!

御菓子所 泉寿庵 清荒神店
兵庫県宝塚市清荒神1-17-10
0797-84-3005
9:00~17:00
無休